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 BC1445年にアロンから始まった大祭司の歴史はエルサレムが滅亡したAD70年(パニアス)まで77代が続いたが、彼らは「誓い」によらないアロンの位に等しい者として、人間の罪を完全に赦すことができない存在であった。しかし、イエス・キリストは主の契約によるメルキセデクに等しい永遠の大祭司であるため、人間のすべての罪を一度で解決し、完全なる救いを成すことができる。

 

 旧約の大祭司の中には民に慰めを与えるどころか、堕落して自分の欲だけを満たす者が多かった。しかし、イエス・キリストは私たちの弱さを思いやることのできる方であり(ヘブル4:15)、空腹を感じたり、冷遇を受け、裏切られるなど全ての苦しみを体験され、私たちの全ての問題を解決することができる方である。旧約の大祭司は、再び来られる永遠なる大祭司イエス・キリストを示しているのだ。

  イエス・キリストは私たちのたましいを不動にする錨なる大祭司であられ、世の罪の波に沈没することがないように安全に守られるアガペーの愛の錨であり、命と力の錨である(ヘブル6:19)

 

 第6巻「いの契約による永遠大祭司」にはこの他にも大祭司の系図を聖殿別、時代別、任命者別に区分しており、大祭司の礼服に秘められた救いの経綸や、ダビデが制定した宮仕えに関する制度の24組について世界で初めて明確に提示している。



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