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 教界と出版界の関心の中、救済史シリーズ第二巻「神の救済史的経綸から見る松明とその成就 忘れていた出会い」が出版された。

 救済史シリーズ第一巻「創世記の系図」はアダムからアブラハムまでの20代についての内容を扱っており、第二巻「忘れていた出会い」ではアブラハムが受けた松明の契約が成就されていく過程、すなわちイスラエルの民族がエジプトを出てカナンに定着するまでの歴史の内容を扱っている。松明の契約はイスラエルの民族がエジプトで400年間奴隷として暮らし、4代目になってカナンの地に戻ってくるということを神がアブラハムと約束された歴史的な出来事である。


「松明の契約」を通して「忘れていた約束」の成就を示す。


 「創世記の系図」がそうであったが、「忘れていた出会い」もただの過去の歴史を研究するのに目的を置いてはいない。著者は今日の人類の状況を「忘れてしまった者」、「記憶喪失者」として診断している。忘れてしまうということは、失うということに繋がる。神との約束、永遠なる世界を忘れてしまうことによって、命を失い、愛を失い、敬虔を失ったまま暮らしているのである。

 「忘れていた出会い」は、その「忘れられた(forgotten)約束」、すなわち神との出会いを回復することによって失ってしまっていた祝福を再び得ることができるという聖書の一貫としたメッセージをイスラエルの歴史を通して表している。この約束を回復することができる道は、唯一神の御言葉だけである。荒野のようなこの世を越え、約束の地であるカナンに向かうイスラエルの歩みは、今日の私たち人類が歩む道を象徴しているだ。



世界で初めて正確に整理された荒野の旅路(地図)


 「忘れていた出会い」では、イスラエルの民が歩んだ荒野での旅路の全過程を、世界で初めて正確に地図化した。エジプトの地であるラメセスを出立してギルガルに到着するまで、イスラエルの民族が宿営した42カ所の位置を聖書に基づいて考証している。宿営した場所の中では、著者が直接現地踏査をし、口伝によって伝えられてきた情報なども参考に詳しく作り上げた。漠然と理解していた紅海の渡河や十戒を受けた出来事、子牛を崇拝した事やアロンとミリアムの死、モーセの最後など、出エジプトの旅路のあらゆる出来事がどのように起こったのか、明快に提示している。この地図を見た国内外の多くの学者たちは「世界的に神学校の教材として使われるべき地図」であると感嘆している。

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 神の約束は必ず成就する。たとえ人間がその約束を忘れて暮らしていたとしても、神は一度結ばれた約束を忘れることはない。「忘れていた出会い」は、「神の約束された地はカナンの地であり、あなたがたは必ずこの地に入らなければならない」というメッセージを強く語っている。
 今、この約束、この神の声をしっかりと握り締めつつ、私たちが本来行くべき場所を悟り、神との忘れていた出会いを回復しなければならない。


※全国キリスト教書店にて日本語翻訳版販売中
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ISBN 978-4-903748-38-2

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