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イエス・キリストの系図第2期を明かしている

 イエス・キリストの系図は全部で42代、14代ずつ3期に分けることができる。第2期はイスラエル民族の全盛期とも言えるダビデ王とソロモン王時代から始まる。これに引き続き、南ユダと北イスラエルに分かれた分裂国家時代、そして王国が崩れバビロンの捕虜として捕らえられるまでの期間が第2期である。B.C.1003年からB.C.597年までがこの時代に当たる。
 イスラエルの歴代の王たちの歴史は、遠い国の古代史ではなく、イエス・キリストまでの系図を繋いでいくための神の摂理が込められた鮮明な歴史であり、私たちの人生の鏡である。これがこの本のメッセージだ。

序論では、聖書の核心的な主題である「約束(covenant)」と「摂理(providence)」について説明している
 神の御わざは、「約束」という手段を通して継続されてきた。聖書は人間の限りない裏切りにも関わらず、御自身の約束を果たしていくために止むことなく熱心に働かれてきた神の摂理の記録である。
 本書には、年代を理解するためのキーワードである「即位年」と「摂政」、「共同統治」、「ティシュリーの月」と「ニサンの月」の概念が登場する。聖書研究の歴史上、初めて成立した概念である。このキーワードを通して数多くの難問や、これまで解明されなかったユダとイスラエルの王朝の年代が正確に究明された。

14人のユダの王たちが一人ずつベールを脱ぐ
 列王紀上下、歴代志上下に記録されている内容ではあるが、記録箇所がそれぞれ異なり、順序も一定ではない王たちの歴史と業績、過ち、そして神の厳重な評価まで一目瞭然に整理されている。

系図から抜けている悲劇的なユダの王4人、そして北イスラエルの王19人が順を追って紹介される
 tip.ユダの歴代の王20人の中で、神に「良い王」と認められたのは、たった5人である。 
   イスラエルの歴代の王19人の中では一人もいない。

ソロモンが神の宮を建築した期間は約6年6ヶ月
 世界的にも有名なソロモンが建てた神の宮の建築期間は、どれ位かかったのか。ソロモン王は、彼の治世第4年2月に宮を建て始め、第11年8月に完成した。普通に計算すれば「約7年6ヶ月」となる。今まですべての聖書注解書や辞典には、そのように記録されてきた。しかし実際には「約6年6ヶ月」であることを、この本は否定することのできない根拠をもって証明している。先ほど紹介した「ティシュリーの月とニサンの月」の概念を充分に理解すれば、この答えに納得することができるのだ。聖書研究の歴史上初めて明らかにされた内容であるため、多くの神学者たちが驚きを隠せないでいる。たったの1年の違いが、何故それほどまでに重要なのか?それは、ソロモンが建てた神の宮が、「イエス・キリスト」という真なる「神の宮」の象徴であるからだ。

たった1年の誤差もない - 完全に究明された王たちの年代
 前韓神大学院長であるイェ・ヨンス博士はこのように語っている。「これまでどの神学者もユダとイスラエルの歴代の年代を正確に整理することは出来ませんでした。この分野で世界的に最も有名な学者、エドウィン・ティーレ(Edwin Thiele)が書いた著書『ヘブルの王たちの不思議な数』でも、やはり決定的な部分は推測に終わってしまい、明確な答えを提示してはいませんでした。しかし、本書は年代を正確に解き明かしていて、真っ暗なトンネルから突き抜けて出てきた時のような、大きな喜びと開放感を与えてくれます。」

系図から抜けた悲劇の王たちがいた
 イエス・キリストの系図は、単なる生物学的な出生と死亡の記録ではない。救いの御わざを継ぐことのできなかったユダの4人の王は系図から外されてしまった。彼らが系図から外された理由を具体的に整理したことも、やはり史上初のことだ。

50年に渡る聖書研究が図表一枚に
 「分裂王国時代の統治年代記」、「南ユダと北イスラエルの列王たちの統治年代の比較」、「一目で見るイエス・キリストの系図42代」、「マタイによる福音書の系図42代の人物概要-第2期」など、著者の50年間の聖書研究が集約された図表が5つ収録されている。この図表だけ見ても、聖書の歴史が一目でわかる。著者を「聖書博士」と呼んでも過言ではないはずだ。
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