2020.06.11 12:24
アブラハムはイサクと75年、孫ヤコブと15年共に暮らしました。
ヘブル11章9節では「信仰によって、他国にいるようにして約束の地に宿り、同じ約束を継ぐイサク、ヤコブと共に、幕屋に住んだ」と言われています。アブラハムの幕屋生活の主な仕事は何でしょうか。神を信じる信仰をその子孫に伝授することでした。このように子孫に信仰を伝授することは、創世記18章18~19節でアブラハムを選んだ目的であり、アブラハムはそれに完全に従いました。その結果、アブラハムの子イサクは、信仰の実となりました。これは神が、アブラハムが100歳で生んだ唯一の約束の子であるイサクを燔祭として捧げなさいと言われた時に(創22:1-2)、イサクも従ったことをよく表しています(創22:9)。
アブラハムはヤコブと15年間共に暮らしながら、信仰を伝授したことでしょう。孫ヤコブに、アブラハムがカルデヤのウルで召しを受け、ハランに留まったこと、ハランからカナンに向かって旅立ったこと、75歳でハランを離れてから、100年の間に起こった神の驚くべき御わざ、そして地と子孫に対する神の契約が成就されるという事実を教育したはずです。それは言葉だけではなく、彼の人生の中から映し出される信仰を通して、心に刻み込まれたことでしょう。
このように信仰によってアブラハム、イサク、ヤコブの三代が1つになりました。それから神はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神と呼ばれるようになりました。神の驚くべき贖いの経綸は、これら三代を通して展開されていきました(出エジ3:6,15-16,マタイ22:32,マルコ12:26,ルカ20:37,使徒3:13,7:32)。
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