2020.08.28 13:51
アブラハムはノアと58年間、同時代を過ごしました。
アブラハムは100歳でイサクを生み、175歳で死にました。聖書の年代上、アブラハムが生まれた時はノア以降の10代の族長たちが皆、生存していたことになります。アブラハムは、アルパクサデが290歳の時に生まれたので、彼のすべての先祖がまだ生存していました。年表を見ると、アブラハムが生まれた時ノアがまだ生きていました(ノア892歳)。アブラハムは洪水の出来事から292年後に生まれたのです。これは聖書に直接的な記録はありませんが、セムの系図を通して簡単に計算することができます。セムは洪水後2年目にセラを、またセラが30歳の時にエベル、エベルが34歳でベレグを、ベレグが30歳でリウ、リウが32歳でセルグ、セルグが30歳でナホルを、ナホルが29歳でテラを、テラが70歳でアブラハムを生みました(創11:12-26)。よってアブラハムは洪水後、292年目に生まれたという事になります(2+35+30+34+30+32+30+29+70)。
アブラハムは洪水から292年目に生まれ、ノアは洪水後350年をさらに生きたため、ノアとアブラハムは58年間(350-292)、同時代を生きたことになります。
これらのことから、アブラハムはノアが950歳で死ぬまで、58年間同時代を過ごしたのです。真に驚くべき事実です。セムからアブラハムまで390年です。このように、洪水以降セムから神の契約はアブラハムにまで継続的に受け継がれて行きました。人類の第2の先祖であるノアの信仰は、アブラハムにまで多大な影響を及ぼしたはずです。
アダムから始まった神の救いの御わざは、アダムの10代目であるノアを経て、再びノア以後10代目のアブラハムで新たな始まりを迎えるようになったのです。後にあらわれる神の救いの御わざは、新たな神の
民であるアブラハムの子孫と約束の地であるカナンを中心に広がることになります。
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