アダムからノアまでの系図

2015.11.11 23:25

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 これから探るアダムからノアに至る10代の歴史は、人類の堕落と裁きと回復という一定の流れが一定の周期で2度表れています。1度目は、アダムの堕落とエデンからの追放、カインの殺人によるアベルの死など、人類の犯罪と裁きがセツによって回復されました。2度目は、神の子らと人の娘たちが交わり世に罪がはびこった事によって、神は洪水をもって裁かれた後、人類の第2の先祖であるノアを立てて人類の新たな歴史が回復されました。
 アダムからノアまでの系図の中で最も重要な人物はエノクです。カインの系図の中でアダムの7代目にあたるレメクは、その行跡が比較的細かく記録された人物でした。同じように、セツの系図においてもアダムの7代目の「エノク」を重要な人物として取り上げています。エノクはアダムと308年間同じ時代を生きました。その中で彼は、アダムから伝えられた神の御言葉を確かに心に受け止めたことでしょう。そのことによって彼は「死」をもって終わる人類の運命を打ち壊し、神と共に歩み、「死」を見ることなく天に移された人類史上初の人となりました。
 聖書にはアダムからノアまでの系図の中で、カイナン、マハラレル、ヤレド、メトセラら族長に対して特別な説明がありません。確かに彼らの生き様に関して聖書は多くを語っていませんが、彼らが皆長生きしたことを見ても、彼らが敬虔な信仰生活を送ったであろうことがうかがえます。新旧約聖書にも一貫して、長寿を敬虔な信仰に対する神からの恩寵であると述べています(申4:40,5:16,6:2,11:9,12:25,28,22:7,出20:12,列上3:14,詩21:4,55:23,91:16,箴言3:1-2,7-8,16,4:20-23,9:11,10:27,16:31,伝7:17,8:13,エペソ6:1-3)。箴言3:1-2節でも、「わが子よ、わたしの教を忘れず、わたしの戒めを心にとめよ。そうすれば、これはあなたの日を長くし、命の年を延べ、あなたに平安を増し加える」と記されている通りです。逆に、悪しき者に対しては「おのが日の半ばも生きながらえることはできません」と言われています(詩55:23)。アダムからノアまで10代の族長たちは皆同様に長く生きました。死を見ずに365歳で天に移されたエノクを除く、9名の族長たちを長生きした順にあげてみましょう。まず、メトセラが969歳で、最も長く生きた人物です。その次がヤレド(962歳)で、順にノア(950歳)、アダム(930歳)、セツ(912歳)、カイナン(910歳)、エノス(905歳)、マハラレル(895歳)、レメク(777歳)と続きます。9人中、900年以上生きた人物が7人もいます。今日には決して見られない驚異的な寿命です。これは、死をまぬかれられない現実にも関らず、敬虔な子孫たちが受けた神の特別な恵みであり、この地上で受けた最高の祝福でした。この事について、金・ウィウォン博士は彼の著書『天と地、そして族長たちのトーレドート』の中で、「長寿の祝福はカインの後裔にはなく、セツの後裔たちに与えられた神の特別な祝福と見るべきであろう」と述べています。また、朴・ユンソン博士も『聖書注釈シリーズ1』創世記の中で、「敬虔と長寿は互いに密接な関係を持っている」と述べています。更に師は、彼らの長寿の理由について「神の経綸のためであり、また彼らがその時代の中で、比較的に神を正しく敬ったことの故である」と解釈しています。ここからは、創世記5章の独特な系図の形式と10人の族長たちの生活と生涯、そして彼らの名前に込められた霊的意味を掘り出しつつ、神の贖いの摂理と経綸について共に考察して参りたいと思います。

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