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2015.08.25 09:42
カインの子孫たちは神に背を向けた後、やがてエデンの東にあるノドの地に移り住みました(創4:16)。「ノド」の意味は「彷徨する者、放浪者、逃亡者」と言う意味です。神から離れたまま、人生の真の目的もなく彷徨する人類の姿です。確かな喜びの地、エデンとは克明な対照を示しています。罪を犯した人は誰でも地上の呪にしばられています。この呪いを破って真の富と豊かさを受ける道は、ただイエス・キリストを信じる道しかありません。
やがてカインはノドの地に住み、「町」を建てました(創4:17)。この節をNASB(New American Standard Bible)では、「he built acity」と訳しています。「町」という言葉はヘブル語では、「イール」で、「町、都」を指します。この「最初の都市(町、都)建設」は、エデンからの追放に対する、神の呪いを薄めさせようとする意図と、人間同士が力を集めて町を高く立てることによって神の干渉から完全に独立するという意図が隠れています。神を離れた人間が町を建てることは、創世記11章のバベルの塔を建てるところでそのきわみに達します。
人間が神を離れ独立し、自分たちだけの町に囲まれて生きようとする瞬間が、もはや彷徨する人生であり、彼らが住む場所はどんなに努力して働いても勤労の実を得ることが出来ず、ただほこりを放つだけのまさに「ノド」の地に過ぎないのです。
彼らは町を建て、その町の名を息子の名にちなんで「エノク」と名づけました。そのことから、子孫にまでその罪の温床を伝授しようとした意図を窺う事が出来ます(創4:17)。
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