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2016.08.09 15:21
レメクは子を生んで、その名を「ノア(慰める者、平安を与える者)」と名づけました。
「ノア」と名づけたのは父レメクの信仰告白であり、神の御心に向かう願いでした。
創世記5:28~29
レメクは182歳になって、男の子を生み、「この子こそ、主が地をのろわれたため、骨折り働くわ
れわれを慰めるもの」と言って、その名をノアと名づけた。
この御言葉にはこの地上での痛みや苦しみを深く体験しながら、人間の弱さを痛感したレメクの苦悩に満ちた訴えがこめられています。レメクは人間が克服出来ない苦痛の限界と理由を正直に認めたのです。しかし、レメクは神が設けられた苦痛の現場で神に反抗し、自暴自棄になることなく、その原因を明確に理解して神にのみ望みをおいていたのです(創5:29)。
レメクは人生の苦しみと悲しみの原因が、まさに人間の堕落によってもたらされた神からののろいであることを悟り、それが子を通して解決されるよう切に願いました。その事によって苦しみと悲しみはかえって彼の信仰の出発点となったのです。時代の悪さが周りのせいではなく、結局「己の罪の代償」である事を素直に認めて悔い改める良心こそ、この地を征服する真の信仰者が所有すべきものです。
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