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 神がカインとカインが捧げられた供え物を顧みられなかった時、彼は自分の信仰が失われたことを悟り、信仰のあるアベルを仲介者に立てて再び供え物を捧げるべきでした。しかしカインのとった行動は、主の前で大いに憤り、顔を伏せるという意外な行動でした。この神の目の前で顔を伏せることは闇の属性ではないでしょうか。創世記4章5~6節に、しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。そこで主はカインに言われた、「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか」と記されている通りです。
 また神は罪がカインに向かって慕い求めているのを知って、その罪を治めるようにと訓戒されました(創4:7)。しかしカインは、神から与えられた悔い改めの機会を逃してアベルを撃ち殺したのです。
 弟アベルの安否を問う事によって、神は最後までカインに悔い改めの機会をお与えになりました。まさに善悪の木の実を取って食べた後、隠れたアダムに「あなたはどこにいるのか」(創3:9)と聞かれたのと同じように、「弟アベルは、どこにいますか」(創4:9)と尋ねられました。

 

 神はすべてをご存知です。アダムがどこにいるのかが分からず聞かれたのではないように、アベルがどうなったのかを知らずにカインに聞かれたのではありません。神は、「あなたが弟を守ってあげるべきだったではないか?」と聞かれながら、カインの口から悔い改めを願っておられました。神はカインが悔い改めて「わたしがアベルを殺しました。死んで当然な罪を犯しました。どうか赦してください」と告白することを期待していたのです。神は最後まで愛を施しながらカインが深い罪のふちに落ちないよう御手をさしのべられました。しかしカインは悔い改めるどころか神に向かって恐れもなく「わたしが弟の番人でしょうか」と堂々と口答えをしました(創4:9)。
 カインは守るべき弟を守ることができず、むしろ撃ち殺して神の御言葉に挑戦してしまいました。このようにしてカインは神から与えられた悔い改めの機会をすべて逃してしまったのです。

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