2016.11.05 09:46
創世記5章の系図には、ノアの残された生涯や生きた歳に対して語っていません。これは神がノアを通じて、これから新しい贖いの御わざを広げようとする聖なる御心を示されたのです(創5:32)。後に、ノアを通じて原歴史(御わざ)が終わりを告げ、洪水後に新しい御わざが継承され、アブラハムの出現を見ることになります(創12:1~)。
ノアは、アブラハムと58年間の同時代を生きました。
計算>2006(ノアの死んだ年)−1948(アブラハムが生まれた年)=58年
ノアは洪水以前の10代の中の3人(アダム、セツ、エノク)を除く、それまでの族長たちすべてに会いました。彼はアダム以後10代の族長たちの中で、3番目に長生きした人物でした。950歳まで生き(創9:28〜29)、洪水以後10代の中ではアブラハムまで同じ時代を生きたため、自分を含め17名の族長たちと接した事になります。
ここでノアの出生と関連した、次のいくつかの事実を見つけることが出来ます。
① アダムの死後、ノアが生まれるまでは126年です。
計算> ノア出生(アダム以後1056)−アダムが死んだ年(930)=126年
② エノクの昇天以後ノアが生まれるまでは69年です。
計算> ノア出生(アダム以後1056)−エノクの昇天した年(987)=69年
③ セツの死後ノアが生まれるまでは14年です。
計算> ノア出生(アダム以後1056)−セツが死んだ年(1042)=14年
ノアはアダムに会うことはできませんでしたが、アダムとノアの間の大きな空白をつなげてくれる役割をした者がいました。アダムの子孫エノスから、カイナン、マハラレル、ヤレド、メトセラ、レメクでした。この6人は共通的に、生涯の前半ではアダムとともに歩み、生涯の後半では、ノアとともにした人です。6人の族長たちは、救済史が途切れることのないように信仰の伝授の重要な役割を担当したのです。アダムとともに歩んだ者たちが受けた信仰を彼の子孫ノアにそのまま伝えたために、神様の救済史が途切れることがなかったのです。
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