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 レメクのヘブル語の語源は明らかにされていません。アラブ語から調べてみると、「力強い若者」、「圧制者」という意味があります。神学者ランゲ(Johann P.Lange)は、レメクの名前の意味を「強い者」と見ました。この名前の意味から彼の性質を推測すると、「私は強い」と大言壮語する傲慢な者であると言えます。

 このように人は周辺の人と比べ、力や勢いがあり、自らを「強い者」と自慢し、人を押さえつけようとします。しかも暴力的で、弱者に何のためらいもなく、力を使って、支配しようとします。そして自ら英雄意識に捕えられて、神から遠く離れて行くことになります。


 アダムの堕落後、レメクが見せている悪が増大されていく歴史は、次のようになります。

1. 神聖なる結婚を肉体的、快楽的なものに堕落させました。
 レメクは妻を二人も持った淫乱な者でした。創世記4章19節に、「レメクが二人の妻をめとり」と語っています。その妻を通じて生まれた各々の子らは次の通りです。

 

(1)【最初の妻の名は「アダ」です】
 その名前の意味は、「飾り作る者、作りたてる者、光」です。本来の美しさより男を魅了するためにうわべを飾るという意味の言葉です。良い服、良い化粧品、良いアクセサリー、高価な持ち物で華麗に、かつ美しくうわべを装います。その一日を見映えよくするために、心と時間をすべて注ぎ込み、鏡の前で着飾った自分に満足するような浅薄な女であると推測する事が出来ます。

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