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 カインの中に存在した悪しき種の実体は、初代教会の偉大な使徒であったパウロの告白を通じて悟ることが出来ます。
 カインの中にあった闇の種は、まさにローマ人への手紙7章20節の「もし、欲しないことをしているとすれば、それをしているのは、もはやわたしではなく、わたしの内に宿っている罪である」という御言葉のように、「罪」とも言うことが出来ます。常に「罪」という存在は人格的な私、すなわち全人(外なる人と内なる人)に関わっているのです。

 

 使徒パウロはローマ人への手紙7章で、何度も自分の中にある深刻な分裂の悲劇を起こさせる罪の正体を暴露しました。まさに神がカインを叱った御言葉と同じです。「正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」(創4:7)。「カインの道を行く者」(ユダ11章)はわざわいであると聖書は警告しています。今日私たちは、カインの道から離れ、罪を治めなければなりません。毒麦の譬にあるように、終わりの時に悪魔が偽りの種を蒔くのは、選ばれた聖徒だとしても例外ではない事を覚えなければなりません。毒麦は眠っている間に蒔かれ、その実が結ばれる時初めて分かります。
 ですから、私たちは良い種、神の御言葉を受けた心の畑に毒麦が蒔かれないように、常に目を覚まして心の畑を正しく守らなければなりません(箴言4:23,16:32)。

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