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(2)【2番目の妻は「チラ」です】

 その名前の意味は「陰、影(腹黒い)、保護(誰からも守られたがる)、チリンチリンと音を鳴らす(異性に向かって甘い声)」です。どこか陰気で本性が陰険で凶悪(残忍)な女です。夫を誘惑して、より悪を助長する女であったはずです。
 レメクは人を殺しても何の罪責感も覚えず、普段通り家に戻って、妻に自分の武勇伝を得意げに話して聞かせるような者でした。そして武器を手に持って、妻たちの前で公然と恐ろしい殺人の歌を歌いました。

創世記4:23~24 
レメクはその妻たちに言った、「アダとチラよ、わたしの声を聞け、レメクの妻たちよ、わたしの言葉に耳を傾けよ。わたしは受ける傷のために、人を殺し、受ける打ち傷のために、わたしは若者を殺す。カインのための復讐が七倍ならば、レメクのための復讐は七十七倍」。

 2人の妻は、レメクが剣と殺人に関する歌を歌っても嫌がる事なく、夫が行った悪しき行為に対する忠告はおろか、逆に賛辞を送りながら、拍手を送った事でしょう。おそらく妻たちは夫レメクを楽しませるために、アダは毎日自分を花で着飾ることにすべての時間と努力をついやし、チラはレメクの殺人歌を共に歌い、あらゆる誘惑的な態度で愛嬌を振りまきながら、甘い声で夫の気をひいたものと思われます。

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