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 聖書はセツが自分の子を生み「エノス」と名づけた動機について、その時人々が主の名を呼び始めたからであると述べています。

 

創世記4:26
 セツにもまた男の子が生れた。彼はその名をエノスと名づけた。この時、人々は 主の名を呼

 び始めた。

 

 「名を呼んだ」ということは、神と人格的な関係が始められたことを示しています。世における人間関係においても、相手の肩書きや階級による呼びかけではなく、直接名前を呼ぶということは、それ程互いの関係が親しく身近な間柄であることを示しています。特に聖書では人間が神の名を呼ぶことは、救いと直結する大変重大な問題です。

 

使徒2:21
 そのとき、主の名を呼び求める者は、みな救われるであろう。

 

 ですから人々が主の名を呼び始めたということは、神と人間の間に積極的な交わりが始められたことを意味します。ここで「呼ぶ」(カラ)は、「宣べ伝える」、「大きく叫ぶ」という意味があります。すなわち彼らが主の名を遠くまで知らしめたことを示しています。エノスの時に真の礼拝が確立されたことによって、多くの人々に福音が伝えられ、知られ始めたということが推測されます。

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