2016.01.20 10:53
イエスはまさしく「ヤレド」の名のごとく、天の御座の栄光をすべて捨て去り、この低く卑しい地上へと降りて来られました(ヨハネ3:13,6:41)。イエスはこの地上に生まれた瞬間から、獣の糞のにおいがたちこめる馬小屋で生まれ、貧しい大工の家庭で育ち、同腹の弟たちからも無視され(ヨハネ7:5)、学問をしたこともない者として、当時の律法学者からは驚きと同時にあざけられました(ヨハネ7:15)。33年の生涯すべてにおいてイエスは人々から疎まれ、また蔑まれたのです。この世を造られた神御自身が自分の民のところに来られたにも関らず、彼らはイエスを喜んで迎えることなく、あまつさえ彼を忌み嫌い、悲しみと苦しみを負わせたのです(ヨハネ1:11)。 しかしイエスは「天から降って来た者」、すなわち「人の子」として、イエスをお遣わしになった父なる神(ヨハネ8:42,16:28)に徹底的に従いました。イエスは一生涯父なる神の栄光を求め(ヨハネ7:18)、その方の御旨を成し遂げるために昼夜を問わず、涙の祈りを捧げながらひたすら働き続けました(ルカ22:42)。そして、父から教えられた通りに語り、父が示して下さった通りに行いました(ヨハネ5:19,7:16,8:28,38,12:49)。彼を遣わした父の命令が、永遠の命であることを知っていたからこそ(ヨハネ12:50)、十字架を負うまでにそのお方に従われたのです(ピリピ2:8)。それゆえ、イエスは「インマヌエル」、すなわち「神が共におられる」お方でありました(ヨハネ8:29)。
今日、私たちも遣わして下さった父なる神の御心にかなう従順の実をどれほど結びながら歩んでいるのかを自らに問い、黙想を通して示された悔い改めを御前に告白する中で、「インマヌエル」の神に出会うようにと願います。
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