10代ノア‐安息,休息,慰め

2016.09.29 10:24

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 「ノア」という名前はヘブル語「ヌアッハ」から由来しています。この単語は「とどまる」(列下2:15)、「一息する」(雅歌5:5)、「安息する」(申5:14)という意味があります。このような語源を考慮するとノアの意味は「安息」、「休息」、「慰め」であると言えます。
 当時、罪がはびこっている時代に生きていた敬虔な子孫たちは(創6:5)、この子の誕生を契機に神の慰めを切に望みました。創世記5章29節にはノアの名前に対して「この子こそ、われわれを慰めるもの」と言われています。ここで「慰める」という言葉は、ヘブル語動詞形を見るとピエル形ですが、これは「必ず慰められるであろう」という強調する意味合いがあり、彼らがいかに神の慰めを待ち望んでいたのかが分かります。
 レメクが男の子を生んで「ノア」、すなわち慰め(安慰)という意味のメシヤ的な名前を付けたのは、ただ単にレメクの個人的な願いや人間的な洞察ではなかったはずです。それは神の啓示によって新たな贖いの摂理が実現されることが告げられたに違いありません。これからは長い苦痛の時が終わり、神の慰めを受けて安息する時が到来したのです。創世記5章29節について、朴・ユンソン博士の著書『聖書注釈シリーズ1』創世記の中で、「『ノア』と言う名は『安息』を意味する。彼の父親レメクが、幼子がメシヤであると思い、そのように名づけたのである。すなわち、その子はすべての人類を呪いの中から救ってくれる救世主であると彼は思ったのです。このことから、人類の創世時代の人々は神の約束(創3:15)の通りに、将来メシヤが生まれることを望んでいたことは確かである」と述べています。
 神が洪水による裁きを宣言されたノアの時代は、神が人を創造されたことを嘆き、後悔するほどに完全に堕落した時代であったと聖書は述べています(創6:5‐7)。その箇所で、「しかしノアは主の前に恵みを得た」(創6:8)と言われたのは、当時の堕落した暗黒時代に神の灯火であったノアという存在を注目させると同時に、ノアと彼の7人の家族以外には敬虔な者が1人もないほどに堕落された状態であった事を示しています。まさにペテロの第2の手紙2章5節に、「また、古い世界をそのままにしておかないで、その不信仰な世界に洪水をきたらせ、ただ、義の宣教者ノアたち八人の者だけを保護された」 と言われている通りです。
 ノアが生きていた時代は、洪水によって滅ぼされるまで誰一人ノアが伝えた警告の御言葉を真心で受け止め、悟る者がなかった不敬虔な時代でした(マタイ24:39)。ノアの時代と同じように神は世の終わりの時、不敬虔な時代の中で、敬虔な者を探すでしょう。その時、ノアのように神の恵みを豊かに受けて、人の子の前に立つことの出来る聖徒になるよう願います(詩12:1,ミカ7:2,ルカ21:36)。

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