2017.12.29 21:10
(1)イスラエルが神の初の領域であったが、イエス様が復活昇天しながら最大の命令を告げた後、神の福音の領域はすべての国民へと拡げられていきました(マタイ28・18-20)。
「シラ」の別の語源は、ヘブル語の「シェラッハ」で、「小枝」、「芽」、「若枝」という意味です。若枝は初めに出た枝として、これから大きな木になるという期待を象徴するものです。十字架の死と復活を通じて救いの道を開いたイエス様は霊の「新枝」です。春に出た新枝がやがて太い幹となり、いつしか森を成すように、福音がそのように速い速度で拡大されると言う願いが込められているのです。
イエス・キリストの福音は十字架と復活を起点とし、ユダの地でユダヤ人を中心に行われた御わざが、すべての国民に拡大され、大きな転換期を迎えます(マタイ28:18-20,使徒1:8,13:46-47)。「この囲いにいない他の羊(異邦)」も、1人の牧者へ導かれる時になったのです(ヨハネ10:16)。使徒パウロを選んだ理由も異邦人を入れる器として用いるためでした(使徒9:15)。このようにエルサレムを拠点に始めた福音宣教は近隣であったサマリヤへ、また遠く地の果てまで急速度に広がっていきました(使徒1:8)。
(2)セムの子アルパクサデと彼の子シラに引き継ぐ過程は、まるでイエスの復活と昇天以後、旺盛だった初代教会の御言葉の宣教活動を連想させます。
私たちは復活されたイエス・キリストの昇天以後、120人に降された五旬節の聖霊の働きによって、福音の領域が確保された事に留意する必要があります。小さなパレスタインの地、またマルコの自宅の屋根裏部屋に集まった120人の小さな群れによってイスラエルは不信仰の地から福音の領域に変わり始め、彼らが送られ福音を証しすることによってますます広まり、御言葉の拡大と復興の御わざが起こりました(使徒22:41,47,4:4,5:14,28,6:7,9:31,11:21,12:24,19:20)。そして、その福音が全世界で実を結び、成長を遂げて行ったのです(コロサイ1:5-16)。
初代教会の時に御言葉がますます広まり、勢力を増していった驚くべき復興運動は世の終わりに現われる福音宣教の御わざを示します。福音を拡張させる使命は今日の私たちに任されたのです(マタイ24:14)。私たちはこの時代に御言葉を任された者として(ローマ3:2)、主を知る者が全地に満ち溢れるまで、家庭では自分の子どもたちに教え、外では隣人に対して懸命に伝道する使命が任されています。そして全世界が神を認め、子どもから大人まで、すべての人々が神を知ることで溢れる日が速やかに訪れるよう神は願っておられるのです(ヘブル8:10-11,10:16-18,イザヤ11:9,ハバクク2:14)。
番号 | タイトル | 閲覧数 |
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» | 神の領域の拡張 | 439 |
105 | 13代シラ – 送られた者、若枝、拡張 | 387 |
104 | 信仰の領域の確保 | 376 |
103 | アルパクサデの出生 | 326 |
102 | セムの次男<アシュル> | 967 |
101 | セムの長男<エラム> | 632 |
100 | セムの神、主はほむべきかな | 439 |
99 | 11代セム‐神の名誉のために生きたセム | 297 |
98 | 創世記6:3に出てくる120年の意味 | 935 |
97 | ノアが箱舟を建てた期間 | 582 |