各人物の名前の意味

2015.07.03 13:06

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 名前は、ある人や事物を他の人や事物と区別して表すために付けた呼び名であり(創2:19)、

その中には「存在価値」や「存在の属性と人格」までも含まれます。

 

 また、名前は彼が生きている間はもちろん、死んだ後も残るものです。名前はそれほど重要な意味を持っています。
 たとえば、ヤコブは、「かかとを掴む者」という名前の意味をもち、彼の変えられた名前であるイスラエルは、「神様と戦い」という意味です。ヤコブの名前が変わることによって、新しい存在と人格の人となったということを示しています。
 親がその子の名前を付けるとき、必ず親の信仰が100パーセント反映されます。ですから名前は、単にその名前を所有した者のみの形として見てはなりません。
 その名前を子につける親の希望と期待が、その時代像と共に込められているはずです。したがって、名前一つを見ても、その人物像や時代の様相を窺い知る事ができます。まして、時代を代表する敬虔な子孫であり、祈りの人々が自分の子につける名前をよく考えもせずに付けるとは到底考えられません。

 いかに子どもが多くとも、親の名を立てる子どもは親の誇りであり、その家門の誉れとして代々に名を残します。敬虔な信仰の子孫として系図に記録された彼らもまた、神の国の建設に大いに貢献した事によって、その名は今も色褪せる事なく歴史に刻まれています。これらの事から、アダムの系譜の中で、特に神に認められセツの系列に連なった人々の名前や語源を、救済史的な立場から深く探ってみる事は、大変意義深いものと言えます。

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