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 イエス・キリストを通した人類の救いは、世の始めから隠されていた秘密である神様の知恵によって、時となり神様がこの地に現された御業です(Ⅰコリント2:6-12)。イエス様の系図の中には人類の救いのための、神様の「隠されていた経綸」が含まれています(エペソ3:8-9)。


1. イエスキリストの系図には聖潔な信仰の血統だけ記録されています。
 神様が愛されるのは、まさしく「聖潔」です(マラキ2:11)。神様の契約も聖潔な契約であるため、救済史の主人公であるイエス・キリストの系図には、信じない者は記録されず、信仰が認められた者だけ記録されました。イエス・キリストの系図は連続的な肉的な血統ではなく、純粋な信仰の血統を記録し、系図の中の人と人との間に数人が省略されています。イエス・キリストの系図第2期(マタイ1:6-12)の場合、ダビデがエルサレムで統治を始めた年(BC1003年)から分裂王国時代末期、バビロン第二次侵略があった年(BC598年)まで約405年の期間を指していますが、歴代上3:1-12と比較すると、系図から省略された人がたくさんいます。実際にイエス・キリストの系図にアハジヤ、ヨアシ、アマジヤの3人の王が省略されています。

2. 3人の王が抜けた理由はアハブの娘アタリヤと関係があるためです。
 アハブ王はバアルの神を崇拝することによって神様の怒りを買った王です(列王上16:31-33)。南ユダのヨシャパテ王がアハブ王家と連婚する過ちを犯しながら、南ユダは大きな危機に陥ります(歴代志下18:1)。系図の中から抜けた最初の王であるアハジヤは、アハブの家の道に歩み、主の目の前に悪を行いました(列王下8:26-27)。系図の中から抜けた2番目の王ヨアシは、祭司長エホヤダが生きている時だけ主の前に良しとされる事を行いました(歴代志下24:2)。ホヤダが死んだ後から、偶像を崇拝する罪を犯しました(歴代志下24:15-18)。また、これを責めたホヤダの息子ゼカリヤを石で撃ち殺しました(歴代志下24:20-22)。系図から抜けた3番目の王アマジヤも、最初は正しい王でしたが、エドムの偶像に礼拝を捧げたために預言者の咎めを受けましたが、かえって神様の御言葉を見下しました(歴代志下25:14-16)。結果、彼は北イスラエルのヨアシとの戦争で打ち破られ、北イスラエルの捕虜として連れていかれました(歴代志下25:17-24)。

3. 系図から抜けた3人の王は悲惨な死を迎えました。
 系図から抜けた3人の王とアハブとイゼベル夫婦、彼らの娘アタリヤとホラム夫婦を含む7人は、全員神様の懲らしめを受け、残酷に死にました(列王記下9:30-37, 列王上22:37-38)。ホラムは神様がダビデの子孫にいつもともし火を与えるという約束によって系図に入りました(列王紀下9:18-19)。しかし神様が彼を打たれ、内臓に治すことのできない病気を与えられたため、2年後に内臓が飛び出て死んでしまいました(歴代志下21:18-19)。アタリヤは臣下たちの剣によって死にました(歴代志下23:12-15)。アハジヤも、結局ニムシの息子エヒウに殺されました(歴代志下22:3,7-9)。ヨアシは自分の臣服たちの謀反に遭い、彼の寝床で殺されました(歴代志下25:23-25)。アマジヤは捕虜生活から戻ってきて15年を生きましたが、エルサレムで謀反を引き起こした群集によって殺害されました(歴代志下25:25-28)。

結論:イエス・キリストの系図第2期から抜けた3人の王は、十戒の「私以外に神があってはならない」と言われた第1の掟を犯した罪のせいで人生の終わりが悲惨になりました。私たちは彼らの行動を教訓にし、他の神々に仕えるのではなく、エノクのようにいつもいつまでも神様を喜ばせることによって、系図に私たちの名前が記録されるよう日々信仰の歩みを歩みましょう。
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