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 神様は御言葉によって、この広大な宇宙万物を創造され、この地に美しいエデンの園を創設されました(創1章, 2:8)。しかし、アダムの堕落によって世界は死の支配を受けることになり、神様はこの死をなくされようと時代に沿った経綸に従って、さまざまな部分に、さまざまな姿で語られています。


1. 神様は御言葉によって天地を創造されました。
 神様は権威と力、栄光が限りないお方ですが、御言葉を語られる人格的な神様、秩序の神様であります(Ⅰコリント14:33)。語られる御言葉によって創造されたすべての被造の世界は、真・善・美の調和を成す完璧な世界です(創世記1:31)。言葉がなく、音もありませんが、神様の御言葉が世界の果てまで届く世界です(詩篇19:2-4)。ですから私たちが、神様の御言葉に心と思いと精神を尽くして集中して聞く、そんな恵まれた礼拝の場が完璧な世界、すなわちエデンなのです。神様は、ご自身にかたどって創造された人間に、エデンの園での子孫繁栄の祝福、地を征服する祝福、万物を統治する祝福、この3つの祝福を与えられましたが、最初の人であるアダムは不従順し、堕落してしまうことによって権限を喪失し、人類に死が訪れました(創世記2:17-18, ローマ6:23)。

2. 神様は昔、預言者を通して語られました。
 御言葉を語られる神様はアダムの堕落後、預言者たちを通してさまざまな姿で私たちに継続的に語られました(ヘブル1:1)。まず、神様はモーセを通して人間に律法を与えられ、律法に従って暮らすようにさせました(出24:12)。しかし律法は、人間が罪人であるという事実を悟らせるだけで、罪を完全に解決することはできません。イエス・キリストが来られる前まで、人類は罪の鎖につながれていましたが、ついにキリストが来られることによって、人類はイエス様を信じるだけで罪から開放されることになりました(ガラテヤ3:17-22)。よって律法とは私たちをイエス様に導く教育係なのです(ガラテヤ3:24)。神様は律法を根幹として、悠久な歴史の中で摂理されながら、時代に沿った経綸に従い、時に適った御言葉を与えられ、神様の御心のままに生きるように勧めてこられました。

3. 神様はひとり子イエス・キリストを通して語られました。
 この悠久な歴史の中で神様は、イエス・キリストを通して私たちに御言葉を語られました(ヘブル1:1-3)。イエス様は御言葉自体であり、宇宙万物は彼によって立てられました(ヨハネ1:1-3)。また、イエス様は聖霊によって身ごもられ、聖潔で、罪を知ることもできない方です(ローマ1:3-4, Ⅱコリント5:21)。神様はこの世界を愛されたので、ひとり子を罪のある肉体の姿でこの地に送られ、罪の贖いとされました(ヨハネ3:16, ローマ8:3, Ⅰテモテ2:6)。イエス様の十字架でなければ人類の罪を解決することはできません。私たちがイエス・キリストを最後まで放すことなく掴むとき、将来天国という永遠なる祝福を贈り物として受け、その場所で永遠に生きる恵みを受けることになります(Ⅰペテロ1:3-4, Ⅰヨハネ2:25)。

結論:キリストの尊い血潮によって罪の許しを受けた私たちは、十字架の人です(Ⅰペテロ1:18-19)。土で焼かれた陶器のように割れやすい、弱い私たちに、イエス様を信じるという宝物を下さったのですから(Ⅱコリント4:7)、これ以上大きい祝福がどこにあるでしょうか?ですから、ただ永遠の神様の御言葉をともし火として、信仰という土台の上に立って、しっかり歩む信徒になりましょう。

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