今日の本文はカナンの地を征服する過程で遅れを取ることで征服できず、所有を受けることのできなかった7つの部族に対する咎めと諭しの内容を扱っています。ヨシュアは各部族から三人ずつ選び、征服できなかった地域に派遣しました。そして、詳細な図面を描くようにと命じました。そして彼らが描いて来た図面を基にくじを引き、選ばれたとおり各部族に土地を分け与えるといいました。
ここで注目すべきことは、ヨシュアがこの７つの部族に命じられた後、彼らが従順してカナンの地を行き巡り図面を描いて来たのですが、｢それを七つの部分とし、図面にして、書物に書きしるし、シロの宿営におるヨシュアのもとへ持ってきた。｣(ヨシュア18:9)という事実です。他の５つの部族よりは遅れましたが、どれほど詳細な地図を描いたことか、それを記録したものが「書物」、つまり「本」になるほど詳しく描かれていたのです。ヨシュアは、彼らが描いてきた図面をもとにくじを引き、それぞれの部族に所有として分け与えました。
ここで図面とは、カナンの地の地形、町、たくさんの姿を記録したものです。それと同時に、彼らにとってこれから未来に成就してほしいと望んでいた「希望」であり、「夢」が込められている地図だったのです。
それは、 信仰によって描いた彼らの図面が、結局現実のものとなったからです。2015年という年は長く残っていませんが、７つの部族のように、今年みなさんが願っていること、行おうとしていることをすべて詳しい図面として描き、それを神様に祈りつつ捧げる信徒になりましょう。
