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 今日の本文を見ると、聖書は人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益であり、救いに至る知恵を与える書物であると語っています。これは、聖書が神様の霊感によって書かれた本であるからです。よって、ただ聖書だけが人間の霊肉を生かす唯一の本であります。


1. 信仰生活の正しい基礎は、初期の聖書教育です。
 信徒のみなさん、初期の聖書教育は子どもたちに信仰の種を撒き、代々に家紋を強く立てる原動力となります。パウロは信仰による子、テモテの中にある偽りのない信仰が、祖母ロイスと母ユニケとによって宿ったものだと確信しました(Ⅱテモテ1:5)。すなわち、テモテが幼い頃から聖書を知っていたために、信仰深い人として認められるようになったのです。箴言22章6節に「子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない。」と書かれています。この行くべき道とは、まさに偽りのない正直な信仰のことを指しています。このように、聖書でも初期の聖書教育の重要性を語っています。幼い時から子どもを御言葉によって養育すれば、親は心配する必要がなく、すべて神様が見守って導いてくださる祝福を受けます。詩篇84章11節に「神様は直く歩む者に良いものを拒まれることがありません」と約束されたためです。イエス様は、神様の御言葉が生ける水で、その水の根源地がまさに自分自身だということを明かされました(ヨハネ4:10,7:38)。
 信徒のみなさん、私たちはテモテの信仰生活の源がまさに、「聖書」であったという事実に注目しなければなりません。現在も同じように、私たちや私たちの子供たちの人生も、必ず聖書の御言葉による歩みとならなければなりません。

2. 神様の御言葉、聖書は暮らしに変化を与えます。
 霊感により記録された聖書には、力と勢いがあります。イエス様の一番弟子ペテロも、無知な漁師でありましたが、主の弟子となって聖霊を受けた後には、彼が御言葉を語る時3千人が悔い改める大きな出来事が起こりました(使徒2:41)。漁師出身のほかの信徒たちもまた、聖霊が下ったあと、大きな御業を行い、主の言葉がますます盛んに広まって、力を増し加えていきました(使徒4:7,12:24,19:20)。
 聖書は人の手によって書かれましたが、聖霊が筆者を感動させる霊的活動があったために、人間の考えはたったの1パーセントも記録されませんでした。ですからパウロは、今日の本文で、聖書はすべての教え、戒め、正しく義に導くのに有益なものであると語っているのです(Ⅱテモテ3:16)。聖書は正しい道から外れた者を戒め、自ら悟らせ、良心の責めを受けて再び戻ってくるようにします。祈ることができない者には祈ることができる力と熱い心をくださり、祈りによって神様に近づかせてくださいます(申4:7)。また聖書は、悪の勢力から自分を守る意思と信仰をくれます。
 エリシャのはしためがスリヤびとの軍勢、数十万人がふりかざして来たものを見て怖気付いている時、エリシャの祈りによってそのはしための目が開かれ、神様が火の馬と火の戦車で彼らと共におられるということを見させてくださいました(王下6:15-17)。
 神様は信仰の先祖であるアブラハムに、彼が神様の御言葉を子らと家族に教え、正義と公道を行うならば、祝福の基になると約束されました(創18:18-19,12:1-3)。
 信徒のみなさん、私たちは天国を仰ぎ見るこの世の旅人として暮らし、霊的なことを優先的に考える時、この世で必要な糧は自動的に与えられるという神様の法則を悟らなければなりません。ヨブは女を見て誘惑されず、ただ神様だけを仰ぎ見る人生を生きたと告白しています(ヨブ31:9,26-27)。このような御言葉を心に持っている者は、どこに行ったとしても、その御言葉が悪から守ってくださいます(詩34:7, Ⅰヨハネ5:18)。聖書は過去の本ではありません。だからといって未来の本でもありません。今、生きて語られる神様の御言葉なのです。神様によって天と地が創造されました(創1:1)。御言葉が生きて働くならば、何であれその場において創造されます。私たちが神様の御言葉である聖書を今生きて語られる御言葉として信じる時、初めて現在の自分の暮らしに変化が起こり、明るい未来を迎えることができるのです。

結論:アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、聖書なく世界を統治することは不可能であるとし、政治の基礎を聖書におきました。彼は聖書だけが人間を救いに至らせる知恵であるということを知っていたのです。私たちも、御言葉中心の歩み、救いに至る天国行きの切符である聖書をいつも読み、悟ることによって、神様と共に歩む信徒となりましょう。

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