20.jpg

 「天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない」(マタイ24:34-35)という御言葉の通り、「人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう」(マタイ24:37, ルカ17:26)という御言葉も必ず成就します。ですから今日の本文でノアが、「あなたはいとすぎの木であなたのために箱舟を造りなさい」という御言葉にへりくだって従順したように、わたしたちも私たち自身のために神様の御言葉に恐れ敬いつつ信じなければいけません。


1. 洪水の審判の時代に神様の秘密の経綸はノアにとどまっていました。
 ノアはまだ見ることのできないことに警告を受け、へりくだって神様が自分に命じられたとおりにすべて準備しました(創世記6:22, ヘブル11:7)。箱舟を準備する数十年の間審判を予告しましたが、救いを受けた人はたったの8人だけでした(Ⅰペテロ3:20)。神様はノアにまず洪水の審判を知らせ(創世記6:13)、契約をたてられた後箱舟に入らせました(創世記6:18)。箱舟に入ったノアの家族8人だけが神様の契約の対象だという事実を再確認させてくださったのです。神様は契約がある民だけ保存され、契約がない残りの民は洪水によって滅ぼしてしまいました(Ⅱペテロ2:5)。

2. ノアが箱舟を造った期間は120年ではありません。
 一般的に箱舟建設の期間は120年であると知られていますが、実際に創世記6:3の120年は「人の年」を意味します。聖書には箱舟を造り始めと完成が明白に記録されています。一つ目、神様から箱舟の啓示を受けた直後です。ノアは広大な箱舟の啓示を受けたあと、「ノアはすべて神の命じられたようにした」、すなわち御言葉が下されるとすぐに従順したということです。ノアは神様の御言葉をひとつも地に落とすことなく、信仰によって心の中に入れました。わたしたちも終わりの日に変化されるためには、ノアのような信仰が必要です(Ⅰコリント15:51)。二つ目、3人の息子を産んだ後です。3人の息子はノアが500歳になった後に生まれました(創世記5:32)。ノアの長男、セムは正確にノアが502歳のときに生まれたので(創世記11:10)、3人の息子を2年おきに産んだとしたら6年、3年おきに生んだとしたら9年かかり、ノアが3人の息子全員を生んだときの歳は506歳または508歳です。三つ目、3人の息子が結婚した後です。三人の息子が全員15歳で結婚した場合、ノアの歳は521歳または523歳であるので、箱舟製作期間は80年未満になります。

3. 洪水の審判後から人間の寿命が短くなりました。
 洪水の後、人間の寿命は非常に早い速度で短くなりました。ノアが950歳まで長寿した反面、その後の族長たちの寿命はセム600歳、アルパクサデ438歳、シラ433歳、エベル464歳と、いきなり900歳から400歳へと短くなりました。また神様に敵対したバベルの塔の事件(創世記11章)の後にはペレグ239歳、リウ239歳、セルグ230歳、ナホル148歳、テラ205歳、アブラハム175歳、イサク180歳、ヤコブ147歳、モーセ120歳、アロン123歳、ヨシュア110歳、ダビデ70歳、ヒゼキヤ54歳など、だんだん100歳以下と短くなりました。これは罪を早く終わらせ、神様の本来の創造の世界、義の国を作るための神様の愛の手段でした。信徒の皆さん、罪の代償は死です(ローマ6:23)。罪の結果寿命が短くなり、結局は死にいたります(詩篇55:23, 箴言10:27, 伝道7:17, 8:13)。しかし神様の御言葉のとおりに生きる人は、神様がくださる地で限りなく永遠に生きると約束されました(申命記4:40)。

結論: 神様がノアに、終わりの日が「わたしの前」すなわち神様の前に至ったと語られたとき(創世記6:13)、終わりの日(ヘブル語「ケズ」)は「極端」「最後」を意味します。しかしその時ただノアだけが神様の恵みを得たように(創世記6:8)、終わりの日を生きるわたしたちも心の腰に帯を締め身を謹んで、最後の時にイエス様がもってこられる天の国の秘密の恵みを望みつつ、すべての暮らしにおいて御言葉と共に歩み、感謝する信徒になりましょう。

XE Login