5b81caf11cb94b1f41e80d35e28870ea.jpg カインの子孫エノクは、セツの6代目エノクと同じ名前です。しかしセツの子孫エノクは敬虔な人として信仰の頂点に達しましたが、カインの子エノクは世俗的な不敬虔な者でした。このエノクは、カインが主の前から去った後、初めて得た子です(創4:16-17)。彼は主から離れ去った人本主義の初穂でした。カインは自分の子エノクが人本主義的な家門の成功のために捧げられるよう祈願し、「献げられた者」の意味を持つ「エノク」と名づけたと思われます。

 エノクの誕生はカイン系列の中でも比較的に詳細に明記されています。

 

創世記4:16~17 

 カインは主の前を去って、エデンの東、ノドの地に住んだ。カインはその妻を知った。彼女
 はみごもってエノクを産んだ。カインは町を建て、 その町の名をその子の名にしたがって、
 エノクと名づけた。

 

 エノクの名の意味(献納、開始、先生)から見ると、
 ①カインは町を建てた後、その町の名を自分の子の名に従ってエノクと名づけました。エノクとは神を離れた人々の人本主義の牙城を誇示するために捧げられました。

 

 ②罪を犯して神を離れた人々が、過去に神と共に暮らしながら受けた、美しく善なるすべてのことを転覆させ、自分の思いのままに生きようと革新を起こす本格的な「開始」となりました。これは初めて建てた町の名を「エノク」と名づけたことからも明らかです。

 

 ③その名のごとく、エノクは神に反逆する不信と背反を教える否定的な意味で専門的「先生(始祖、元祖、先祖)」となりました。

 

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