救済史の最高峰、キリストⅠ

2015.06.17 13:31

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 救済史の頂点には誰がいるのでしょうか。それはまさに、受肉されたキリストにほかなりません。なぜなら、神による救済の経綸は、キリストがかかられた十字架上で完全に公開され、そこで成就したからです。

  

 

1.聖書は漸進的にメシヤを紹介しています。

 聖書は、旧新約のあらゆる出来事や各時代の流れの中で、実に漸進的にメシヤを紹介しています(ヨハネ5:39,45-47,ヘブル1:1-2)。ですから、聖書を読む私たちは、メシヤと、そのメシアを通して成就される救済史に最も関心を向けるべきです。すなわち、神がキリストを通してどのように人類を救われ、またどのようにその救済のみわざを完成されるのかについて、思いを集中すべきです。

 初めに成されたメシヤの約束は「女のすえ」として来るという事でした(創3:15)。この約束は後に、預言者イザヤを通して「おとめがみごもって男の子を産む」という漸進的な啓示によって具体化しました(イザヤ7:14)。その啓示は、聖霊によっておとめマリヤがみごもり、イエス・キリストが生まれる事によって、遂に成就したのです。

 

  

2.イエス・キリストの十字架の死は、

神の救いの経綸の中で定められたものでした。

 イエス・キリストの十字架の死は、偶然な出来事ではありません。イエス自身が十字架を前にして「人の子は定められたとおりに、去って行く」と言われ(ルカ22:22)、「わたしはこのために、この時に至ったのです」と言われました(ヨハネ12:27)。ゲッセマネの丘でも、自分の思いではなく「父のみこころ」が成されるようにと切に祈られました(マタイ26:38-42,ルカ22:44,ヘブル5:7)。

 この事について使徒パウロも、「キリストは『聖書に書いてあるとおり』私たちの罪のために死なれた」と述べています(Ⅰコリ15:3)。確かに私たちの救い主なるイエスは、聖書に書いてある通りこの世に来られ、聖書に書いてある通りに生き、聖書に書いてある通りに死なれました。そして聖書に書いてある通り、死の力を打ち破って3日目によみがえられ、聖書に書いてある通り、40日間人々の前に現れた後に天に上げられました。

 

 後に起こるその方の再臨も、聖書に書いてある通り必ず成就することとなります。なぜなら、これらすべてが救済の経綸の中で神が永遠に定められたものだからです。

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